ソロキャンプの過ごし方、マンネリ化してませんか?
もちろんそれは悪いことではありません。自分なりのスタイルが確立され、落ち着いた時間を過ごせるようになったということでもあります。
でも、たまにはいつもと違う過ごし方をしてみませんか?私もちょこっと新たなチャレンジをしてみました。
たなそうそれが焚き火でコーヒー焙煎!
この記事では、私がはじめてチャレンジした焚き火コーヒー焙煎についてご紹介します。
実際に用意した道具や手順を写真付きで解説していくので、キャンプでコーヒーを飲むのが楽しみという人は焙煎までやっちゃいませんか?思いの外簡単にできましたよ!
- ライター・キャンプインストラクター
- キャンプ歴20年・ソロキャンプ歴12年
- キャンプ・料理メディアでの執筆実績多数
- キャンプギアの監修も行う


たなそう
【焚き火コーヒー焙煎に準備したもの】生豆をはじめて購入!ワクワク高まる!


私が焚き火でコーヒー豆を焙煎するために準備したアイテムは以下のとおりです。
生豆・麻袋以外は基本的に普段からキャンプで使用しているものです。生豆さえ準備すればすぐに挑戦できますよ!
- 生豆
- 麻袋
- キャニスター
- ホットサンドメーカー
- 焚火台
- 耐熱グローブ
- ザル×2



焙煎にちょうどよさそうと思い、今回はホットサンドメーカーを使いました!
生豆:松屋珈琲「コロンビア スプレモ」をチョイス!


焚き火での焙煎どころか焙煎自体がはじめての私。生豆を買うところからどれを選べばいいかわかりません…。
とりあえずAmazonで「コーヒー 生豆」とリサーチすると、きいたことがある「松屋珈琲」の豆が表示されました。
今回は松屋珈琲のなかからレビュー数も多く、星も4を超えていた「コロンビア スプレモ」をチョイスしましたよ。
麻袋:生豆の持ち運びに便利


生豆をキャンプ場に持ち込むためにBush Craft Inc.「アサブクロ(小)」を使いました。
今回はお試しだったのでその場で飲むぶんしか焙煎しませんでしたが、MAX200gほどの生豆を入れることができます。



通気性が高く、キャンプにもぴったりのロゴが入っていていい感じです!
キャニスター:大まかな計量もできる優れもの


普段から愛用しているキャンピングムーン「コーヒーキャニスターCC-51-H」で、持って行く生豆の量をだいたい量りました。
上缶容量が27gなので、いっぱいに入れれば欠点豆を取り除いたあとの豆量がだいたい1〜2杯分くらいになります。


密閉性が高いので、キャニスターの本来の用途どおり焙煎したコーヒー豆を持ち帰るのにも重宝します。見た目もおしゃれなので、キャンプでコーヒーを楽しみたい人は要チェックです。
キャンピングムーン「コーヒーキャニスターCC-51-H」については、「【コーヒー豆の持ち運びに◎】キャンピングムーンのキャニスターがキャンプにぴったり!」で詳しくレビューしています。
ホットサンドメーカー:1〜2杯分の焙煎にぴったり


ホットサンドメーカーは以前から愛用しているTSBBQ「ホットサンドメーカー」を使いました。
鋳物製で重く、振るのはやや大変でした…。でも、とりあえずやってみるぶんには問題なく使えましたよ。
焚き火コーヒー焙煎に興味がある人は、まずはお手持ちのホットサンドメーカーで試してみてはいかがでしょうか?



ロゴ部分の凹凸を洗うのが面倒なので、料理にはイマイチかもと感じています。コーヒー焙煎専用にしようかな…
焚火台:今使っているものでOK


直火がOKなキャンプ場は少ないので、焚き火でコーヒーを焙煎するなら基本的に焚火台は必要です。
カセットコンロやバーナーで焙煎したほうが火力が安定してやりやすいのでしょうが、やはり焚き火でやるほうが趣がありますよね。
私はキャンピングムーン「SOLO-A4G」を使用しています。ゴトクを取り外せばフレームにうまくホットサンドメーカーをひっかけることができました。
焙煎中はホットサンドメーカーを振り続けることになるので、腕が疲れたらひっかけて数秒一休みできます。
キャンピングムーン「SOLO-A4G」については「【超優秀パチグリル】キャンピングムーン「SOLO-A4G」を本音レビュー! | 料理に◎」で詳細にレビューしています。



火力の安定性が心配でしたが、焚き火でも思いの外うまく焙煎できました!
とりあえずやってみるのって大事ですね!
耐熱グローブ:手が熱いので必須


焙煎をしていると数分間焚き火に手が近づくので素手だとかなり熱いです。耐熱グローブは必ず準備しましょう。
通常のクッカーではなくホットサンドメーカーを選んだのも柄が長めで、焚き火と一定の距離を確保できると考えたからです。それでも全然熱かったですけどね…。
ザル×2:コーヒー豆を冷ますのに役立つアイテム


焙煎したコーヒー豆を冷ますためにザルも必要です。
無印の角型ザルを購入しようと思いましたが、すでに所有していたセリアで購入したシェラカップ型のザルで賄いました。少量の焙煎なら問題なく使えましたよ。



ザルを2つ用意して、移し替えながら冷ましました!
【焚き火コーヒー焙煎手順①】ハンドピックで欠点豆を取り除く


焙煎をする前にまずはハンドピックで欠点豆を取り除いていきます。ザルを2つ用意しておけば仕分けしやすいので便利です。
カビが生えたもの、虫食いのあるもの、形が歪なものなど


キャンピングムーン「コーヒーキャニスターCC-51-H」の上缶いっぱいに入れた生豆を分別したらこんな感じになりました。欠点豆にするほどではないものもあったかもしれません。無駄を減らすために選球眼も磨いていきたいですね。
面倒に思える作業ですが、時間にゆとりのあるソロキャンプなら気持ちに余裕を持って丁寧に行えますよ。



自然の中で黙々と作業するの悪くありません!
【焚き火コーヒー焙煎手順②】欠点豆でテスト焙煎


いきなり本番に挑むのが不安だったので、まずは欠点豆を試しに焙煎して豆の変化を確認することにしました。


量が少なかったのもあり、短時間で焦げてしまいました…。感覚はあまり掴めませんでしたが、もう少し焚き火から離してじっくり焙煎したほうがいいのではという気付きを得ましたよ!



今後、欠点豆を集めてコーヒー染めにもチャレンジしてみたいです!
【焚き火コーヒー焙煎手順③】本番開始。ホットサンドメーカーで焙煎


いよいよ本番。ホットサンドメーカーに生豆を入れていきます。
TSBBQ「ホットサンドメーカー」は中央に凹みがあり、いい感じに生豆が収まりました。


3〜4分焙煎したらやや黄色がかってきました。甘い香りが漂いだし、「あぁコーヒーを焙煎しているんだ…」と実感。前々からやってみたいと思いつつ、なかなか手を出せなかったので感慨深いものです。


7〜8分くらい焙煎したらさらに色が濃くなっていきます。だんだん見知ったコーヒー豆に近づいています。ワクワク!


9〜10分くらい。やや焙煎ムラがあるように思いますが、思っている以上にうまくできています。


欠点豆での失敗を参考に、少し焚き火の炎から離して前後に揺りながら焙煎していきます。なかなか手が疲れる…!
一定時間火の近くに手をやるので、なかなか熱い…。耐熱グローブは必須ですね。


11〜12分あたりで1ハゼがあり、そのまま数分焙煎し続けると2ハゼがはじまったのでザルに引き上げました。焙煎はじめからだいたい15〜16分くらいかかったでしょうか。
- 1ハゼ:内部の水分やガスが膨張して豆が弾け、パチパチと音が鳴る
- 2ハゼ:1ハゼのあとに起こる2回目のパチパチ音。1ハゼよりも小さい


おお!なかなかきれいに焙煎できたのではないでしょうか?ツヤツヤしていてとてもキュートです。



見知らぬ生豆がいつも見ているコーヒー豆に進化したことに感動!


ザルを揺すったり、2つのザル間を移動させたりしながらコーヒー豆を冷まします。ザル缶を移動させている間にチャフも落ちていきますよ。
- チャフ:生豆の表面についているごく薄い銀色の皮


手でも扇ぎます。自分で焙煎したコーヒー豆は愛しいですね。



ソロキャンプの楽しみ方の手札がまたひとつ増えてうれしい!
温度管理や焙煎度の調整など奥は深いのでしょうが、難しいことを考えなくてもちゃんと焙煎できました!
【実際に淹れてみた】焚き火焙煎コーヒーは格別の味わい!


焙煎後2〜3日寝かしたほうがおいしいとききますが、我慢できるはずなどありません。
焙煎後すぐのコーヒーを飲むことはなかなかできないので、そのままキャンプ場でコーヒーを淹れてみました。
手順は以下のとおりです。
- 湯を300mLほど沸かす。沸騰直前で火からおろす
- ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、湯通ししてからコーヒー豆を入れる
- 1回目:のの字を描いて細く湯を50mLほど注ぐ。コーヒー豆全体に満遍なくかける
- 2回目:40数えたら2投目を100mLほど注ぐ
- 3回目:20数えたら3投目を100mLほど注ぐ
- ドリッパーの湯が落ち切るまで待つ
ミルでコーヒー豆を挽く


キャンプでコーヒーを楽しむ際は、ポーレックスのコーヒーミルを10年以上愛用しています。セラミック刃で挽き心地はいまひとつですが、それが可愛げがあって使い続けています。


10年以上の時を経て、ついにポーレックスに自分で焙煎したコーヒー豆が入りました!1つひとつの何気ない瞬間がじんわりうれしいものです。
いつもコーヒー豆を挽くときとはひと味違う、甘く濃い香りにしあわせな気持ちになりました。
参考▶︎【コーヒー初心者に捧ぐ】おすすめコーヒーギアをご紹介 | バランス◎の高コスパアイテム
ケトルノズルを装着したケトルでドリップ


ケトルで湯を沸かし、いよいよ抽出していきます。ドリッパーはZebrang「V60フラットドリッパー」を、ケトルはトランギア「TR-325」を使いました。


トランギア「TR-325」にチタンマニア「ケトルノズル」を取り付けると細くお湯を注げます。


お湯を注げばちゃんと膨らむ…!あたりにいいコーヒーの香りが漂っています。
焚き火焙煎コーヒーの味わいは…


ついに焚き火焙煎コーヒーを淹れられました…!
ワイルドな味わいかと思いきや、すっきりとした味わいでとても飲みやすい。嫌な雑味もなく、これは成功じゃないでしょうか!「コロンビア スプレモ」を選んだのもよかったのかもしれません。
まだまだこだわる余地はありますが、はじめての焚き火焙煎コーヒーに大満足。確実にやってよかったです。
あっけないほど簡単だったので、少しでも興味がある人は、ぜひ一度挑戦してみてください。



強火で焦がしてしまうことさえ気をつければ失敗なくできるのではと思います!
焚き火コーヒー焙煎で豊かなひとときを過ごそう
焚き火コーヒー焙煎にとりあえずチャレンジするのに特別なアイテムは必要ありません。普段使っているキャンプギアとコーヒー生豆さえあれば挑戦できるので、ぜひ一度試してみてください。
きっとソロキャンプの楽しみがまたひとつ増えるはずですよ。
ギアメーカーの方々へ!


キャンプギアのレビュー記事を実際に商品を使用させていただいた上で執筆いたします!無料で執筆いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください!
※商品はご提供願います。
※忖度なしのレビューを書きます。過度に良いようには書きませんのでご了承ください。
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