キャンプブームは去りましたが、キャンプの魅力は普遍的なもの。自然の中で穏やかな時間に身を沈める体験は何にも変え難い充実感があります。
「ブームには乗り遅れたけれどこれからはじめたい」と考えている人もまだまだ多いのではないでしょうか?
いらっしゃいませ。長く続けられる素敵な趣味に出会うまであと少しです。
でも、何を用意すればいいのか、どのように過ごせばいいのかわからないという人もいるかもしれません。
そこで今回はソロキャンプ歴10年越え、キャンプインストラクターの資格を持つ私がソロキャンプの魅力からはじめ方まで網羅的にレクチャーしていきます。この記事を読むだけで安心してソロキャンプをはじめられるように詳しく解説していくので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
- ライター・キャンプインストラクター
- キャンプ歴20年・ソロキャンプ歴12年
- キャンプ・料理メディアでの執筆実績多数
- キャンプギアの監修も行う

たなそう
ソロキャンプの魅力:語り尽くせません。一度出かけて実感してください

ソロキャンプの魅力を語りたいところですが、すみません。語り尽くせないし、言い表せません。
何故ならさまざまなスタイルがあり、重視するポイントやどのように過ごすかは人それぞれまったく異なるからです。
とにかく一度出かけてみてほしい。本気でそう思います。ほかの趣味では代えがききません。
私が思うに、ソロキャンプに興味を持った時点であなたはソロキャンプに向いています。よほど環境が悪くない限り、一度出かけてみれば「最高だ」と感じられるのが順当な流れです。「思ったより楽しくないな…」とはなりにくいと思いますよ。
魅力を語り尽くせないと言いましたが、明確に以下2点は魅力中の魅力です。
ルールさえ守れば何をしてもOK

ソロキャンプの一番の魅力はその自由度の高さでしょう。
一定のルールはあるものの、したいことはすればいいし、したくないことはしなくていいのです。1人なのですから。
年を重ねるにつれ、自分の気持ちの赴くまま何かをできる機会はなかなかなくなってきますよね。はじめは急に手にした自由に戸惑い、「何かしないと」という思いに駆られる人もいるかもしれません。

回を重ねるごとにやりたいことが増える人もいれば、どんどん削ぎ落とされて何もしないという人もいます。どちらかと言うと私は後者。はじめは凝った料理を作っていましたが、最近は惣菜やレトルトなどを多用しています。
自然の中に身を置ける

めちゃくちゃ当たり前のことのようですが、キャンプに出かけると自然の中に身を置けます。
もちろん普段暮らしている中でも自然に触れる機会はあるでしょう。でも、キャンプのように長時間同じ場所に留まることは滅多にないと思います。
時間が経つごとにあたりが暗くなり、朝がくれば明るくなる。同じ場所にいるのに景色が変わっていく。そこに流れる時間は普段仕事の締め切りに追われているときの時間とはまるっきり別物です。
少年に戻ったかのように「星をみたい」「うまいものが食べたい」みたいな澄んだ欲求が湧いてくる自分にもうれしくなります。

何をするわけではなくても、自然の中に身を置くだけでいいんです。
私はいつも読書・焚き火・ごはんくらいしかしていません。
↓キャンプ紀行はnoteで発信しています。さみしいときやモヤモヤしたときにもソロキャンプに出かけて癒されています。


ソロキャンプをはじめるのにおすすめの時期:春か秋にGO


ソロキャンプは、ぜひ春か秋にはじめてください。
夏は暑すぎて嫌になるし、冬は寒すぎて嫌になります。第一印象で「ソロキャンプって最高!」と思ってもらいたいので、季節にもこだわってみてください。
月 | キャンプおすすめ度 | キャンプ初心者の動き |
---|---|---|
11〜3月 | ⚪︎:慣れたらおすすめ | 情報収集・ギア集め |
3〜5月 | ◎:ベストシーズン | いざ、出かけよう! |
6〜9月 | ×:超過酷… | 情報収集・ギア集め |
9〜11月 | ◎:ベストシーズン | いざ、出かけよう! |



「キャンプ=夏」というイメージはもはや過去のものですね…。
ソロキャンプ道具の選び方:直感を大切にしつつ重要度の高いものからそろえる


「ソロキャンプに行ってみたい!」という気持ちが醸成されたら、早速必要な道具をそろえて出掛けてみましょう!
でもちょっと待った!道具の選び方にもいくつかコツがあります!
チャレンジしたいスタイルにあったギアを選ぶ


ソロキャンプと一口に言ってもさまざまなスタイルがあります。例えば以下のようなものがありますよ。
スタイル | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
徒歩キャンプ | バックパックやキャリーケースを使って公共交通機関と徒歩でキャンプ場へ向かう | 車を持っていなくてもOK 持っていける荷物が限られる |
自転車・バイクキャンプ | サイクリング・ツーリングを兼ねて楽しめる | 道中も楽しめる 持っていける荷物が限られる |
オートキャンプ | 車で行く最も一般的なスタイル | 車があるので荷物の積載に余裕がある 車中泊もできる |
ブッシュクラフトスタイル | 自然にあるものを工夫して使用する | サバイバル要素があってかっこいい やや上級者向け |
ULスタイル | 軽量コンパクトなギアを使う | 身軽で準備・撤収が楽 |
オーバースペックスタイル | あえて過剰にギアを持ち込み、まるで家のような空間を作る | 優雅な時間を過ごせる 準備・撤収が大変 |
ULスタイルとオーバースペックスタイルでは明らかに適したギアが異なるのは想像がつきますよね?
キャンプに出かける手段と何を重視するかという点でスタイルは決まっていきます。そこに優劣はありません。
YouTubeやSNSで見かけた憧れのスタイルに挑戦するなど、気の赴くまま決めればOKです。



自分の好みって自分ではなかなかわからないものです。回を重ねないと自分のスタイルは確立されないので、まずは汎用的に使えるものを選んでみてはいかがでしょうか?
絶対に必要な道具からそろえる


「渋いナイフに憧れる」「ビンテージのランタンっていいなぁ」という憧れはソロキャンプをはじめる動機としては素晴らしいものです。
でも、ナイフやビンテージランタンだけを持っていてもキャンプは成り立ちません。
もちろん予算に余裕があれば問題ありませんが、まずは「ないとキャンプが成り立たないもの」からそろえていきましょう。
個人的にまずそろえてほしいのが以下のアイテムです。
- LEDランタン
- マット
- 焚火台
テントが入っていないのは、個人的に初回はデイキャンプや車中泊でもいいのではと思うからです。
できれば明るい時間帯で帰るのではなく、夜を迎え、焚き火まで楽しんでほしいですけどね。



LEDランタンはキャンプ以外にも使えますし、マットは寝るときに必須なだけでなく、日中過ごすときの座布団代わりにもなりますよ!
ただ安いからという理由で選ばない


趣味になるかわからないからととりあえず安いアイテムを選ぶ人がいますが、おすすめしません。
なぜならアイテムを選ぶところからソロキャンプの楽しみははじまっているからです。野外でお気に入りのギアを使い、育てるのが楽しいのです。


もちろん法外に高いアイテムを買えということではありません。気に入らない激安アイテムとちょっと高いけれど気に入ったアイテムなら後者を選ぼうということです。



高いからいいというわけでもありません。現に私はセリアで買ったミニ鉄板や1,000円ほどで買ったカメヤマのオイルランタンがとても気に入っています。
ソロキャンプ初心者にまずそろえてほしいギアを紹介


それでは実際にソロキャンプ初心者にそろえてほしい道具を具体的に紹介していきます。それぞれおすすめのアイテムも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。



できるだけ安価で使いやすいものを厳選しました!
↓最近ポイ活に凝っています。TikTok Liteは簡単なタスクをこなすだけで5,000円分のポイントをもらえるおいしいアプリなので、ぜひギア購入の足しにしてくださいね!


ランタン:まずは使い勝手のよいLEDランタンがおすすめ


まず購入してほしいのがランタン。
なぜならランタンがないと「夜まわりが見えない」からです。当たり前ではありますが、テント泊ではなく車中泊やコテージ泊だったとしても役に立ちます。災害時の備えにもなるので、もしキャンプを続けなかったとしても損はありません。
注意してほしいのが、明るさ。オイルランタンなどは雰囲気抜群ですが、キャンプサイト全体を照らすには光量が物足りません。
まずは、明るく、実用的なLEDランタンを1つ購入するとよいでしょう。
GENTOS エクスプローラーランタン EX-V777D


GENTOS「エクスプローラーランタン EX-V777D」は、2,000円以下で購入できるリーズナブルなLEDランタン。最大360ルーメンの明るさで、Highモードでは約27時間、Ecoモードでは最大78時間の連続点灯が可能です。IP64準拠の防塵・防滴性能と2mの落下耐久性を備えていて、過酷な環境でも安心して使用できます。
ビルトインフックにより逆さ吊りもできます。私は車中泊でもよく使用していますよ。単1形アルカリ電池3本で駆動し、電池交換も簡単。ランタンとしての必要性能を十分持ち合わせているので、キャンプ初心者のはじめの1台にぴったりです。





私がはじめて自分で買ったランタンです!
たくさんランタンを使ってきましたが、12年以上経った今でも現役でバリバリ使っています。コスパえぐい!
DOD LEDソーラーポップアップランタン


DOD「LEDソーラーポップアップランタン」は、ソーラー充電とUSB充電の2WAY対応のコンパクトなアイテム。外に放っておけば自動で充電されるので、災害時の備えとしても重宝します。最大200ルーメンの明るさを持ち、白色・暖色の切替や「常夜灯」「ゆらぎ」など4つの点灯モードを搭載している点もうれしいポイントです。
手のひらサイズのポップアップ構造で収納性に優れ、シリコン製ホヤが柔らかな光を演出してくれますよ。カラビナ式フックハンガーも設けられていて吊り下げも可能。懐中電灯代わりにも使えるなにかと頼りになるヤツです。


5050WORKSHOP ミニマライト2.0(リモコン付)


5050WORKSHOP「ミニマライト2.0」は、多機能なLEDランタンを探し求める人に刺さる商品。リモコンで離れた場所から操作できる点が大きなメリットです。上下のライトが同時点灯し、吊り下げ時でも影ができにくく、テーブル全体を均一に照らしてくれる点もうれしいポイント。無段階調光機能により、明るさを自由に調整でき、色温度も電球色と昼白色の切り替えができます。
底面には1/4ネジ穴が装備されており、三脚などへの取り付けも簡単。コンパクトサイズで、重量は約145gと軽量です。デザインもスタイリッシュで、所有欲を満たしてくれますよ。





ちょっと洒落過ぎてませんか…
マット:結局よく使っているのはEVA製の安価なマット


マットは、必需品。テント・ランタン・焚火台のような心惹かれるアイテムではないかもしれませんが、ないと眠れません。
マットは主に以下3タイプに分類されます。
エアマット | 蛇腹式で広げればすぐに使用できる |
インフレータブルマット | バルブを開くと自動で空気が注入されるので設営が楽 |
クローズドセルマット | 収納サイズが小さく、楽に持ち運べる |
どのタイプも所持していますが、結局登場回数が多いのはEVA製の安いクローズドセルマットです。2,000円ほどで買えるものも販売されているので、まずはクローズドセルマットから手に入れてみてはいかがでしょうか?
キャプテンスタッグ EVAフォームマット


キャプテンスタッグ「EVAフォームマット」は、軽量で使いやすいキャンプマット。サイズは56×182cm、厚さ2cmで、地面の凹凸や冷気をしっかり遮断してくれます。EVAフォーム素材を使用しており、クッション性と断熱性に優れていますよ。
私は寝るときはもちろん、日中過ごす間も座布団代わりに使用しています。チェアや座椅子などを持っていくこともありますが、このマットで済ますことも多いですよ。そのぶん荷物も減りますし、意外と快適です。





座布団代わりに使うときは完全に展開せずに使います!背中側の折数を増やして傾斜をつければより楽に座れますよ!
キャプテンスタッグ IXPEフォームマット


キャプテンスタッグ「IXPEフォームマット」は、アウトドアでの快適な睡眠をサポートする高性能マット。サイズは約56×186×1.8cmで、収納時は約58×13×14cmとコンパクトに折りたためます。
素材には耐候性・耐寒性・防水性に優れたIXPEフォームを使用し、裏面にアルミ蒸着加工が施されているため、地面からの冷気や熱をしっかり遮断してくれます。EVAフォームマットよりもワンランク上の機能性を備えたモデルと言えるでしょう。





番外編にはなりますが、こちらから私が推薦させていただいているアイテムを購入できます!分厚く、寝心地のいいマットを探している人はぜひ!冬キャンプや車中泊にぴったりですよ!


クーラーボックス:15L前後のソフトクーラーが汎用性◎


冷たいお酒を楽しむためにはクーラーボックスも必須。ゆくゆくはゴツいハードクーラーボックスも視野に入れてほしいですが、まずは普段のお買い物やお出かけにも使いやすいソフトクーラーボックスがおすすめです。
ハードクーラーボックス | 頑丈。保冷力が高い傾向 |
ソフトクーラーボックス | 薄く折りたためる。普段使いにも重宝する |
容量は10〜15Lを目安に選んでみてください。料理を楽しみたい人は20L、乾物中心で冷やす食材が少ない場合は10L以下のモデルも選択肢になるでしょう。
ロゴス ハイパー氷点下クーラーS


保冷力抜群のソフトクーラーボックスがほしい人におすすめなのが、ロゴス「ハイパー氷点下クーラーS」。「氷点下パック」という専用の保冷剤と組み合わせて使えばハードクーラーにも負けない保冷力を誇ります。ソフトタイプながら外側はシェルプロテクト構造で頑丈。中身がつぶれる心配はありません。
使わないときは折りたたんでコンパクトに収納可能。ソロキャンプにはSかMがおすすめですが、L・XLなどサイズラインナップも豊富なので、ファミリーキャンプに使いたい場合も要チェックです。





私が10年前に買ったときは5,000円くらいだった気がするのですが、高くなりましたね…。
オレゴニアンキャンパー クーラーキューブ


オレゴニアンキャンパー「クーラーキューブ」は、2Lペットボトルが4本入るトートタイプのクーラーボックス。ショルダーベルトが付属していて、肩掛けできるのもうれしいポイントです。普段のお買い物にも活躍するでしょう。
収納物に応じて形を柔軟に変えられる点が特徴。空間を無駄なく使えますよ。レトロ感あるカラーリングもおしゃれ。ロゴス「ハイパー氷点下クーラー」に比べると保冷力は劣りますが、幅広いシーンで使用できる点が魅力です。


焚火台:組み立てが簡単でコンパクトなアイテムを選ぼう


焚き火に憧れてソロキャンプに興味を持った人も多いでしょう。おしゃれな焚火台が数多く販売されていて、5千円以下でも使いやすいアイテムを手に入れられますよ。
ガレージブランドなどからもおしゃれで個性的なアイテムが販売されていますが、高価であったり、ややサイズが大きかったりする傾向にあります。もちろん魅力的ですが、軽く、バッグに収まるサイズの焚火台のほうが気軽に使えて使用頻度も多くなると思いますよ。



個人的にはリーズナブルなアイテムをラフに使いたいです!
BUNDOK 焚火台 Lotus +


BUNDOK「焚火台 LOTUS +」は、軽量かつコンパクトで持ち運びやすいステンレス製の焚火台。組立式で収納時は約360×250×40mmとコンパクトに収まり、専用の収納ケースも付属しています。バッグにも無理なく収まりますよ。組み立てがやや面倒ですが、「今から焚き火をするぞ」という気持ちが高まるので、まったく問題ありません。



私が愛用している通常のLotusよりも組み立てが楽です!
焼き網と五徳がセットになっており、焚き火はもちろん、BBQを楽しんだり、ケトル・ダッチオーブンなどを置いたりできます。焚き火料理を楽しみたい人には有力な選択肢になるでしょう。


Tokyo Camp 焚火台 HAKOSUKA


Tokyo Camp「焚火台 HAKOSUKA」は、日本の旧車デザインから着想を得た無骨でスタイリッシュな焚火台です。折りたたむとA4サイズに収まり、専用ケース付きで持ち運びも簡単。約15秒で設置できるシンプルな構造ながら、安定性と強度を兼ね備え、調理にも対応できます。
一見華奢な印象を受けますが、太い薪をそのまま燃やせるので、無骨なスタイルのキャンプにもマッチします。





実際に友人にも勧めた商品です!気に入って使い続けていますよ!
コールマン 焚火台 ファイアーディスクソロ


コールマン「焚火台 ファイヤーディスクソロ」は、設営の簡単さが魅力の焚火台。脚を展開するだけですぐに使いはじめられます。シンプルな構造で、純粋に焚き火を楽しみたい人にぴったりです。
ステンレス製で錆びにくく、重心が低いため安定性も抜群。大きめの薪もそのままのせられるので、迫力のある焚き火を楽しめますよ。説明は難しいですが、なぜか「キャンプファイアー」感が強い気がします。





私はBUNDOK Lotusをメインで使っていますが、焚き火で料理をしないときはこちらを持って行ったりします!
↓焚火台とあわせて準備してほしいアイテムをご紹介します。
ファイヤライター


ファイヤーライターは、簡単に言えば太くて長く燃焼するマッチ。ライターや着火剤を使わなくても簡単に焚き火をはじめられます。ワイルド感があってカッコいいので私も愛用しています。


焚き火シート


地面が芝生などの場合は、焚火台を使うだけでは不十分。特にTokyo Camp「焚火台 HAKOSUKA」のようにスリットがたくさん入った焚火台は灰や小さな炭の欠片などが落下しやすく、地面にダメージを与えるリスクがあります。
焚火台と焚火シートはぜひワンセットで準備しておいてくださいね。


グローブ


グローブも準備しておきましょう。軍手ではなく、専用のモデルがおすすめです。
焚き火の際だけでなく、薪拾い・薪割りで手を保護する目的でも使用できます。革製のアイテムなら経年変化が楽しめる点も魅力。ギアを育てる楽しみを味わいたい人はぜひ手に入れてくださいね。


テント:好みで選んでOK。収納サイズ・使用可能人数は要チェック


テントと一口に言ってもさまざまなタイプがあります。好みで選んでOKです。
ドームテント | テントといえばコレの形 設営しやすく、居住性が高い |
2ルームテント | リビング・寝室が一体になったモデル おこもりスタイルにぴったり |
トンネルテント | 居住性が高い おこもりスタイルにぴったり |
パップテント | ワイルドなルックスがかっこいい |
ワンポールテント | 設営しやすく、おしゃれ 真ん中のポールが邪魔 |
ワンタッチテント | 広げるだけで設営が完了 宿泊よりはデイキャンプやピクニックにおすすめ |
あえておすすめを挙げるとすればドームテント・パップテントあたりでしょうか。持ち運びやすさ・設営しやすさ・居住性の高さ・見た目のよさを兼ね備えています。
スノーピーク アメニティドームS


スノーピーク「アメニティドームS」は、言わずと知れた名作テント。私が本格的にソロキャンプをはじめようと思った12年前に購入し、ボロボロになった今でも使い続けています。ソロキャンプを続けていくと「ほかのタイプのテントもほしいな」と思うことはあるでしょうが、結局使いやすく、登場回数が増えるはず。テープが色分けされているなど、初心者でも設営しやすい工夫が施されている点もうれしいですね。
前室も広く、ゆったり過ごすことができます。大人2人、子ども1人くらいであれば窮屈感なく眠れるので、ファミリーキャンプにも流用可能。1基目のテントはもう少し安く抑えたいと感じる人も多いかもしれませんが、購入して間違いないと自信を持っておすすめできる商品です。


TOMOUNT ソロテント


TOMOUNT「ソロテント」は、無骨なルックスが魅力のテント。重さわずか2kg以下と軽量で、バッグに収まるほどコンパクトに収納できる点がうれしいポイントです。長らくスノーピーク「アメニティドームS」を使っていましたが、より楽に持ち運べるモデルがほしくなり購入しました。設営も簡単で、とても気に入っています。
キャノピーを立ち上げれば、過ごしやすいリビングスペースを作り出せます。チェアを使うにはやや天井が低めなので、ぜひ地べたスタイルで使ってみてください。


バンドック ソロベース


多くの愛用者がいるバンドック「ソロベース」。無骨でかっこいい見た目ながら1万円以下で購入できる驚異的なコスパを誇るアイテムです。ヴィンテージ感溢れるカーキカラーが男心をくすぐります。ロールアップすれば開放感がありますし、フルクローズにすればプライベート空間を確保可能です。
インナーテントを取り外せばより開放的に使用可能。キャノピーポールが付属しているのもうれしいですね。





テントは言わば家です。キャンプの快適性を大きく左右するアイテムなので、ぜひこだわって選んでみてくださいね!
シュラフ(寝袋):3シーズン用を軸に大きすぎず小さすぎないものを選ぶ


はじめてのシュラフ選びは、なかなか難しいですね。
基本的には使用可能温度が低い冬用モデルほど高価になる傾向にあります。
まずはシュラフなしで過ごせる春秋にキャンプに行くか、レンタルするのがおすすめですが、購入する場合は3シーズンモデル(春〜秋に使えるモデル)からチョイスするとよいでしょう。
また、シュラフにはマミー型・封筒型の2種類があり、以下のような特徴があります。個人的には冬は保温性重視でマミー型、その他の季節はストレスの少ない封筒型を選ぶのがおすすめです。
マミー型 | 軽量コンパクト 隙間ができづらく、保温性が高い |
封筒型 | マミー型に比べてゆとりがある 連結できるモデルも |



寒いと寝れません…。3シーズン用シュラフに加えてブランケットなどを用意しておくのがおすすめです!
Bears Rock MX-04 -6度 寝袋


Bears Rock「MX-04 -6度 寝袋」は、-6℃まで対応できるシュラフ。ふっくら柔らかい質感が特徴で、布団に包まれたような感覚で眠れます。フルクローズからフルオープンまで対応でき、掛け布団代わりに使うことも可能です。幅が80cmあるので、大柄な人でも使いやすいですよ。
洗濯ができるのもうれしいポイント。清潔に使い続けたい人にもおすすめです。約5,000円とリーズナブルに購入できるので、はじめてのシュラフにぴったりですよ。


STINBELL インナーシュラフ フリース


私が推薦しているSTINBELL「インナーシュラフ フリース」もチェックしてほしい商品のひとつ。シュラフの中に入れて使用するインナーシュラフと呼ばれるアイテムですが、私は春〜秋はシュラフを使わず、この商品単体で使用することが多いです。フリース素材で肌あたりがやさしく、シュラフのような窮屈感も少ないので快適に眠れます。
焚き火を眺めるときにブランケット代わりに使ったり、運転中の膝掛けとして使ったり汎用性が高い点も魅力。車に常に積んでおくと便利ですよ。





私は春・秋はシュラフとインナーシュラフを車に積んでおき、キャンプサイトにはインナーシュラフだけを持っていきます!
万が一寒ければ車からシュラフを持ってくるスタイルです。
テーブル:ソロキャンプなら大きなものは不要


テーブルは、ぜひ手に入れてほしいアイテム。地面に直接置いたり、薪や石を並べてテーブル代わりにしたりするのもアリですが、あるとなにかと便利です。



テーブルがないとなんだかちょっと落ち着きません…。
キャプテンスタッグ アルミロールテーブル


キャプテンスタッグ「アルミロールテーブル」は、ソロキャンプ・ツーリング・ピクニックにぴったりのロール式のアウトドアテーブル。展開サイズは幅400×奥行290×高さ120mm、収納時はわずか70×60×長さ400mmと、バックパックにも収まるサイズ感が魅力です。重量約700gで持ち運びも楽ですよ。
天板は耐食・耐摩耗性に優れたアルマイト加工のアルミ製で、汚れや傷に強い点も特徴。耐荷重が30kgあるので、重たいものも乗せられますよ。


SOTO フィールドホッパー


SOTO「フィールドホッパー」は、独自のワンアクション構造で簡単に展開できるアイテム。重量約395g、収納時はA4ハーフサイズ(297×110×19mm)ととてもコンパクトです。天板のフチに転落防止加工が施されており、傾斜地でも安心して使用できますよ。
耐荷重は3kgと控えめですが、ビールとおつまみなどを置くだけであれば問題ありません。専用の収納ケースも付属しており、持ち運びにも便利です。キャプテンスタッグ「アルミロールテーブル」よりもコンパクトで持ち運びやすいアイテムがほしい場合に有力な選択肢になるでしょう。





セカンドストリートなどのリサイクルショップで掘り出し物に出会えることも!私は1,300円でフィールドホッパーをゲットしました!
チェア:安いものでもOK!座り心地に遜色なし


チェアもぜひ手に入れてほしいアイテム。
私は最近キャンプではあまり使わないのですが、例えば海沿いや湖畔を訪れたときなど隙間時間で癒されたい場合に重宝します。常に車に積んでいますよ。
私はヘリノックスのチェアを使っていますが、ちょっと高価ですね…。私が買った時代はあまり選択肢がなかったのですが、今は安く質の良い商品を購入できますよ。
FIELDOOR ポータブルチェアミニ


FIELDOOR「ポータブルチェアミニ」は、とにかくコンパクトなチェア。重量は780gと軽量で、長さ30cmほどに収納できるので、持ち運びが楽です。子ども用にもぴったりですが、静止耐荷重が100kgあるので、大人でも問題なく使えます(私はちょい怪しい)。
専用のスペアシートも販売されているので、気分に合わせて付け替えてもいいかもしれません。車に常時乗せておくとさまざまなシーンで役立つはずです。


ワークマン 汚れが落ちやすいローチェア


ワークマン「汚れが落ちやすいローチェア」もおすすめの商品のひとつ。2,000円で購入できるので、実際に友人にも勧めましたし、自宅でBBQを行うとき用に家族分購入しました。若干組み立てる際に硬い部分がありますが、使っているうちにスムーズに動くようになるはずです。
撥水加工が施されているので、濡れ・汚れに強く、ガシガシ使えるのもうれしいポイント。座面が広く、座り心地も文句ありません。どれを購入すればいいか迷う場合は、とりあえずコレで間違いないでしょう。



軽いチェアは風に飛ばされやすいので要注意!私の後輩は買ったばかりのチェアが風で飛ばされて焚き火に突っ込んで燃えました…。
キャンプ場の選び方:無理をしない、カッコつけないことが大切


キャンプに行ける道具をそろえたら、次はキャンプ場を決めましょう。
ポイントは「無理をしない、カッコつけない」です。もちろんどんなキャンプ場を選んでも構いませんが、はじめてで不安がある人はぜひ参考にしてください。



思った以上に過酷な環境という場合も珍しくありません。
どんなキャンプ場を選ぶにしても事前に口コミなどを確認しておきましょう!
宿泊料金3,000円くらいのキャンプ場を選ぶ


ソロキャンプ、ひいてはキャンプすらしたことがない場合は、「キャンプ場ってどんなところ?」って感じかもしれません。
なんとなく以下のように分類されます。ちょっと独断・偏見が入っていますがあしからず。
市営・町営キャンプ場 | 無料〜数百円程度で利用できる場合が多い 設備が必要最低限 トイレもう〜ん |
格安キャンプ場 | 1,000円くらいから利用できる 市営・町営と設備的には大差ない |
3,000円くらいキャンプ場 | 3,000円くらいで利用できる 設備のレベルがグッと上がりがち |
高規格キャンプ場 | 設備が整いまくっているキャンプ場 コテージ泊やグランピングなどもできる |
私はジリ貧民でもあるので、最近はもっぱら無料〜格安で利用できるキャンプ場に出かけることが多いです。ただ、やはり設備面で言うと初心者にはあまりおすすめできません。トイレや炊事棟などが毎日掃除されていない場合も多いので、要注意です。
一方、高規格キャンプ場はいいですが、ソロキャンプにしてはちょっと整い過ぎていて逆に物足りなさを感じます。もう少し冒険感がほしいというか。それに料金が高く、「それなら旅行のほうがいいかも」って気分に私はなります。
いろいろなキャンプ場を訪れた統計的に、3,000円くらいのキャンプ場がちょうどいいのではと感じています。「なっぷ」などのサービスでまずは1時間以内でアクセスできる場所を探してみてください。



電波が入るかも確認しておきたいポイントです。圏外だと一気に心細くなりますよ…。
森過ぎない人気(ひとけ)のあるキャンプ場がおすすめ


「静寂の中でソロキャンプをやってみたい」という欲求がある人もいるでしょう。
でも、はじめはある程度人気(ひとけ)のあるキャンプ場を選ぶのがおすすめです。
また、森に囲まれたサイトは夜は真っ暗になります。湖や海に面していて開けているところや街明かりが見えるところのほうがやっぱり安心感がありますよ。標高が高いキャンプ場も気温が読みにくいので避けたほうがいいかもしれません。



近くにスーパー・ホームセンター・病院などがあるかも確認しておくとカンペキですね!
車の横付けができるか要チェック


車の横付けができるかも確認しておきましょう。
車が横にあるだけで安心感が全然違います。もしテントで寝れない場合や、天気が荒れた場合もすぐに車に移動できます。
はじめてのキャンプはいろいろなことに保険をかけておくのがおすすめです。
レンタル品・販売品が充実しているとなおよし


レンタル品や販売品が充実していれば、万が一忘れ物をした場合も安心です。
テント・シュラフ・ランタン・マットなど主要なキャンプ道具をすべて借りられる場合や、手ぶらキャンププランが用意されている場合もあります。道具をそろえる前にソロキャンプを試してみたいなら、そんなキャンプ場を選ぶのもひとつの方法です。
また、【hinataレンタル】などのレンタルサービスを活用するのもアリですね。全国7,000以上のキャンプ場に指定したアイテムを配送してくれます。話題のアイテムもレンタルできるので、気になるアイテムの使用感を試したい場合にもおすすめです。
前日までに準備すること


ギアも集まり、行きたいキャンプ場の候補も決まりました。あとは前日までに以下の準備を進めましょう。
キャンプ場の予約 | 無料キャンプ場などにはチェックイン・アウトフリーの場所もありますが、基本的には予約が必要です。 |
スケジュールの検討 | 私はメモアプリにキャンプ中に何をするか、行き・帰りにどこに立ち寄るかをざっくり書いておきます。 実は行き帰りの寄り道のほうが楽しみだったり…。 |
キャンプギアの用意 | 持っていくキャンプギアをひとまとめにしておきましょう。私は食材系以外は前日中に車に積み込んでおくことが多いです。 |
食材の買い出し | お弁当や惣菜などで済まさず、料理をする場合は、前日までに買い出しをしておくのがおすすめ。 野菜類を切っておくなど、下ごしらえまで済ませておくとかなり楽になりますよ。 |
道中の買い出しスポットをチェック | 前日までに買い出しを終えておけると安心ですが、足らずは道中で購入する必要があります。 薪を買えそうなホームセンターも調べておきましょう。 |



抜け漏れなく用意ができるようチェックリストにもなるような記事を今後執筆予定です。楽しみにしていてくださいね!
当日の過ごし方一例:ゆったり過ごしたい私の場合


当日の流れをご紹介します。あくまで私のある日のプランです。



私もまだまだ模索中…。
過ごし方は自由ですが、初心者の人は「時間に余裕を持たせる」ことを意識してみるとよいでしょう。
8〜9時:出発 | あえて家で朝食を取らず、たまにはコンビニに寄ってみたり |
10〜12時:買い出し | 前日までに用意しきれなかったものや、急遽必要になったものを買い出し |
12時:ランチ | コンビニでお弁当、パン屋でパンを買って持っていくこともありますが、食べてからチェックインすることも 普段行かない地域のうまい店を訪れるのがとても楽しい |
13時:チェックイン | 昼頃にはチェックインできるキャンプ場が多い ぜひ早めに |
13〜14時:設営 | あせらずゆっくり設営 設営も楽しむ |
14〜16時:お菓子を食べながら読書 | 私はキャンプに限らず食べることしか考えていない 道中の道の駅でいいスイーツが見つかればラッキー |
16〜17時:薪拾い・準備 | とりあえずあたりを散策して、木枝を探す |
17時:宴開始 | 17時ごろには宴を開始 絶対楽しいぞ… |
22時:就寝 | テントにこもったあと、読書をしたりイヤホンをつけて映画を観たりもします |



私は夏・冬に出かける場合は逆に遅めの時間から出かけることもあります!特に夏の日中は結構しんどいので…。
2日目の過ごし方一例:満喫し尽くしたい私の場合


私は夜も好きですが、朝もとても好きです。
いつもより早く目が覚め、特別感のある1日がはじまります。
コーヒーを豆から挽いて楽しむのもいいですが、スティックのコーヒーでも十分優雅です。ここは自然の中なんですから。
6〜7時:朝食 | ほかのキャンパーの活動状況を見て活動開始 軽く焚き火を起こしてコーヒーを淹れたり、ホットサンドを作ったりすることも |
7〜10時:テントやシュラフを干す。ギアの整理 | テントやシュラフを干しながらギア整理 |
10時:風呂へ | チェックアウトしたらまず風呂へ ゆっくり疲れを癒す |
12時:ランチ | 地元のおいしいランチを探る 激渋食堂を訪れるのも楽しい |
余裕があれば周辺観光へ | 元気いっぱい帰路とは逆方向に進むことも |


ソロキャンプマナー・注意点:かっこよくあり続けるために守ろう


自由が魅力のソロキャンプですが、守るべきマナーや注意点ももちろんあります。
騒ぐ・サイトに入る・ゴミを放置するなど他人に迷惑をかける行為がNGなのは大前提。うっかり失敗してしまいやすいポイントに絞ってお伝えします。



ワイルドでかっこいい人に憧れてソロキャンプに興味を持った人も多いのでは?ルール・マナーを守れていない時点でクソダサいですよ!
想定より寒いという意識で服装を選ぶ


場所にもよりますが、「思っているより寒い」ということがよくあります。
私はキャンプ経験が浅い友人とキャンプに行く際は必ず「思っている倍暖かい服装を持ってこい」と口酸っぱく伝えていますが、持ってきません…。
寒いと優雅な時間を過ごすことはできません。使わなければ使わなかったでいいので、重ね着できる服を用意しておきましょう。特に季節の変わり目は注意が必要。5月や9月でも寒い日は寒いです。



標高の高いキャンプ場、強い風が吹き付ける湖畔や海辺は特に注意が必要です!
寝るときに食材・ゴミを外に出さない


キャンプ場には100%何かしらの獣がいます。
食材や生ごみなどを外に出したまま寝ると朝には荒らされてぐちゃぐちゃになっています。嫌かもしれませんが、テントの中に仕舞うか車の中に片付けておいてください。
とんびが空を舞っている場合は、寝る前だけでなく、少し離れる間も細心の注意が必要です。
深夜・早朝に車のドアを開け閉めしない


エンジンをかけるのはもちろんNGですが、見落としがちなのが車のドアの開閉音。
しんと静かなキャンプ場では、車のドアの開閉音は意外に響きます。
早朝や消灯時間(22時以降はクワイエットタイムというキャンプ場が多いです)には車の出入りをしないように注意してください。やむを得ず車に行かないといけない場合もあるでしょう。その場合は、できる限り静かにドアを開け閉めするよう配慮してくださいね。
木を切らない・折らない


許可なく木を切ったり折ったりしてはいけません。自然を大切にするのはキャンパーとして最低限のマナーです。
薪がほしい場合は拾いましょう。そもそも切ったばかりの木は水分を多く含んでいて燃えにくく、焚き火には適していません。



拾った薪でワイルドな焚き火をしたいかもしれませんが、適したものが拾えない場合もあります。市販の薪も用意しておきましょう!
焚き火の後始末はきちんと


焚き火の後始末を怠ると山火事など甚大な被害を引き起こすおそれがあります。
はじめは薪がどれくらいで燃え尽きるのか想像が難しいかもしれません。薪のサイズや種類によっても異なるので一概には言えませんが、完全に燃え切るまで数時間はかかります。22時にはテントに入ると考えると薪を追加するのは20時ごろまでという計算になります。
燃え切らないからといって薪に直接水をかけて鎮火するのはNGです。ヤケドをしたり、焚火台が変形したりする原因になります。
火消し壺・袋を使う、水を張ったバケツに薪を1つずつ浸すという方法を取りましょう。焚き火の楽しみ方や注意点については後日別記事で詳しく解説しますね!



火消し壺は嵩張りますが、火消し袋はコンパクトに持ち運べるのであると便利ですよ!


ソロキャンプは素敵すぎる趣味。人生に大きなインパクトあり
ソロキャンプに興味を持ったあなた、おめでとうございます。
ソロキャンプは長く楽しめ、かつほかの趣味では代替できない魅力を持っています。この記事でははじめ方を解説しましたが、必ずしもこれに沿う必要はありません。失敗も楽しみながら自分だけのスタイルを確立してくださいね。
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