河原町付近の古着屋を物色したのち、ユニクロでズボンを2本買った。そんなに突っ張るほど膨らませた記憶はないのに、股間部分の生地だけ薄くなってくるのがミステリーだ。靴を新調すると気分が上がるみたいな話はよくきくが、ズボンでもいける。すっかりご機嫌である。とはいえ今月は予定外の出費が多くて、ややお財布が心配だ。
次の宿「ルーマプラザ」を目指しながら、どうにも甘いものを食べたい気持ちになっていた。でも我慢だ。いや、今行っておかないとルーマプラザには甘味はないぞと悩んでいるうちにルーマプラザとは逆の三条方面まで来てしまった。すでにランチは終えていたがもうここまで来てしまったら「みよし」でラーメンを啜って終わりにしようという奇妙な妥協案が生まれる。しかし、前を通ると14時を回っていたのに列ができていて断念した。
ええい、もう我慢して宿に入ってしまおうと決意して、いよいよそちら方面に歩き出す。決意したのも束の間、向かいに「篠田屋」を確認してしまった。そうだ、このあたりには私の足をむんずと掴んで引き寄せる店が多い。

否応なしに篠田屋の前に立たされたところで驚愕する。確か600円とかそんなレベルだった皿盛。店前に出ていたお品書きを見ると900円ではないか。600円だからおやつ感覚で食べてもいいかなと思っていたのに。なんとなく飯をおやつ感覚で食べられる値段は600円までという基準が自分の中にあるのだ。だが、それでやめるという選択肢はなく、2ランチ目をいただくことにする。

店内に変わりはないように思う。そして皿盛も。いつものようにカレー餡がたっぷりかかっている。以前もこんな風だったはずだ。「京一」のカレー中華とは違って、かなり甘さが抑えられていて、しょっぱめの餡である。これはこれでいいがそもそも甘味を目指していた今日の私にはややしょっぱ過ぎた。
それにしても今日も皿盛にしてしまった。頻繁に来るわけではないから、なかなか別のメニューを頼むに至らない900円でも妥当な金額だと思うので、決して文句を言うわけではない。ただ、600円で食べられる時代が過ぎ去ったことがさびしい。時代は巡るときいているので、首を長くして待つ。
- 店名:篠田屋
- 住所:京都府京都市東山区三条通大橋東入大橋町111
- 電話番号:075-752-0296
- 営業時間:11:30-15:00
- 定休日:土
- 駐車場:無
- 支払い方法:現金
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